Last modified: June 2, 2015

小澤徹 (おざわ とおる)

微分方程式を考える −数学は現象をいかに記述しているか−
サイエンス社の月刊誌『数理科学』に連載中の記事

第1回  序論 −微分方程式の記述する現象とは何か−(2014年1月8日提出,2014年7月号掲載)
この連載では,主として物理現象を例に取り,現象の本質を記述する言葉(言語)である数学の機能が書き込まれ埋め込まれた対象として微分方程式を考える.その解読の過程において,現象の本質をより深く理解する視点を獲得しつつ,数学的抽象概念や公理系などを現象に結び付けて理解する方法論を探り,微分方程式を通じて現象に潜む数学的構造を捉える事に拠り,現象の本質に迫ろうと云うのが本連載の目的である.

1.1 現象の模型化と微分方程式
1.2 解の概念
1.3 解かなくても分かる事と解いて初めて分かる事
1.4 微分方程式の記述する現象とは何か