Last modified: June 16, 2016

小澤徹 (おざわ とおる)

微分方程式を考える −数学は現象をいかに記述しているか−
サイエンス社の月刊誌『数理科学』に連載中の記事

第17回 場の古典論を担う非線型偏微分方程式(2016年1月29日提出, 2016年7月号掲載)
ガリレイ時空とミンコフスキ時空に於ける古典場の数学的基礎を担う重要な概念を導入し,その背景に潜む動機や視点を探り, 様々な対立軸が相互作用を重ねて共存する古典場理論の全体像を描くとともに,微分可能性・可積分性・相互作用の次数からなる 尺度則により 臨界相互作用が決定される機構を説明する. 最後に,「何故数学で現象が記述されてしまうのか」と云う問題に迫る.

17.1 不変ソボレフ空間
17.2 古典場のラグランジュ形式
17.3 古典場のハミルトン形式
17.4 古典場の数学的基礎を成す諸概念の関係
17.5 様々なる臨界相互作用
17.6 現象を記述する学問としての数学