Last modified: June 2, 2015

小澤徹 (おざわ とおる)

微分方程式を考える −数学は現象をいかに記述しているか−
サイエンス社の月刊誌『数理科学』に連載中の記事

第9回 ニュートンの運動方程式の初期値問題の大域解(4)(2015年1月20日提出,2015年7月号掲載)
摩擦効果に因る有限時刻安定化現象を,ニュートンの運動方程式の初期値問題の大域解の特別な類(クラス)に属す「解の絶滅現象」として記述する.議論の鍵となる概念は単調性とコンパクト性である.

9.1 摩擦力の導入
9.2 時間大域解の定義
9.3 時間大域解の一意性
9.4 近似解の構成 
9.5 コンパクト性に依る時間大域解の構成
9.6 解の絶滅現象